2020年のIngress

Fumi
13 min readDec 13, 2020

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IngressエージェントのみなさんがやっているAdvent Calendarにお誘い頂いたので、2020年のIngressということでまとめていきたいと思います。

Covid-19の蔓延、オリンピックの延期など、社会が大きく変化する中、Ingressは8周年を迎えました!プレイし続けてくださっている皆様、ありがとうございます。

2019年の大きなニュースはIngress Primeへの移行だったと思います。新しいIngress Primeへの移行、そして新しいサーバへの移行を行ったことで、「簡単にプロトタイプを作ったり実験をしたりすることができるようになったり、Niantic Real World Platformの機能を実装しやすくなり、エージェントの皆さまによりよい体験をご提供できるようになる」ということを当時書きました。

2020年はそれらを実現する年だったと思います。今年は本当にたくさんのアイテム・機能、新しいアバターやビーコンをローンチすることができました。全部は書ききれませんが、主なものを紹介したいと思います。

新しいアイテム「APEX(Access Point exploit)」をローンチしました。一時的にIngressスキャナーを改造し、30分間普段より多くのAPを獲得できます。

新しいアイテム Battle Beacon」をローンチしました。これを使うことで、陣営間で戦うバトルを主催することができます。

さっそく愛知こどもの国でエージェントの皆さんが「Battle Beaconイベント in 愛知こどもの国」を開催してくださいました。

新しいアイテム「Dronenet」をローンチしました。今回ローンチした「Mark I」は、60分に1回ポータルに配備して飛行し、ポータルをハックしてアイテムを入手できます。外に出ることができなくてもIngressをプレイできる一方、攻撃したり守ったりすることはできません。

設計図はこちら。。。

新しいアイテムKinetic Capsule」をローンチしました。XM、アイテム、所定の距離を歩くことでチャージされたエネルギーの3つを組み合わせてVery Rareのアイテムを作り出すことができる、新たなカプセルです。

「Portal Scan」、「Scoutメダル」、「Scout Controllerメダル」、「Volatile Scout Controller Portal (VSCP)」をローンチしました。

Nianticでは、来るべき未来にリアルなAR(拡張現実)機能をご提供するため、ポータルを3Dスキャンすることでダイナミック3Dマップを作る準備をしています。その未来を一緒に作りましょう!というのがこのポータルスキャン活動です。

ポータルスキャンの数によってScoutメダルが、スカウトコントローラーとなったユニークポータル数に応じてScout Controllerメダルがもらえます。

Volatile Scout Controller Portalは優先度の高いターゲットポータルで、スカウトコントローラーポイントを3ポイント獲得できます。

Intel Mapに新しいアルゴリズムを採用することによりパフォーマンスが向上し、より迅速にデータをロードできるようになりました。

6月の「プライド月間(Pride Month)」にあわせ、スキャナー上のXMをレインボーカラーに変更しました。

新しいビーコン「Fireworks」をローンチしました。

新しいビーコン「Black Lives Matter」をローンチしました。

新しいアバター「NL-1331X」をローンチしました。これを乗り回すことで、みんなでバーチャルNL-1331Xを楽しみました。プップーとクラクションを鳴らすこともできます。

新しいアバター「Skeptic, Alchemist, Spiritualist, Dreamer」をローンチしました。

「イベントマップ」をローンチしました。

ストーリーの方では、Nemesis Sequenceは現在保留中で、Requiem Anomalyで再開される予定ですが、今後の予定についてはまだ決まっていません。しかし、2020年に様々なことがわかってきました。

ちょっと復習しておきましょう。

2012年~2018年まで私達がIngressの中で「世界」と理解していたものとは「異なる世界(universe)」が存在することが2018年に判明しました。福岡で開催したXM Festivalの際に発表されたものです。

これを機に、2012年~2018年までの世界は「1218世界」と呼ばれるようになり、それ以降Ingressは「オシリス世界(Osiris Universe)」と呼ばれる別次元の世界に移行しました。

1218世界にいたNiantic計画の研究者達は、Osiris世界でも存在しましたが、外見や性別、名前などが異なっています。そして、Osiris世界では1218世界とは異なる未来をエージェントの皆さんと一緒に作ることになりました。Osiris世界ではIngressエージェントの行動により、運命が変わっていきます。例えば、1218世界で亡くなったCarrie Campbellですが、Cassandra Prime anomalyの結果、Osiris世界では生き残ることができました。Recursion Prime anomalyの勝敗の行方は、1218世界ではEnlightenedだったHank JohnsonがOsiris世界でどちらのファクションにつくかを左右し、Resistanceが勝った結果、Hank JohnsonはなんとResistanceにつくことになりました。。。というのが2019年に開催していたOsiris世界でのアノマリーのお話。

その後、Niantic計画の研究者たちが「Nemesis」と名乗る集団によってどんどん殺されていきます。(ただ、研究者達はシミュラクラなので、実際には死にません。)この新たな敵Nemesisとどう戦うか。。。Ingressエージェントの皆さんに手伝ってもらおうということで始まったNemesis Sequence。

閉じ込められてしまった研究者たちを救うために去年始まったエージェント達による謎解きの「Tessellation」。2020年には社会状況に合わせオンラインに移行し、最終スコア: NEM 060 ENL 162 RES 195、レジスタンスの勝利で終結しました。Tessellationのスレッドはこちら

Tessellationとは何か。

Nemesis SequenceとTessellationの関係図。

The Tessellation Round5 の結果。

そしてTessellation終結。

実績に応じて、Tessellationメダルが配布されました。

Tessellationは終結しましたが、まだまだ謎は残り、Nemesis Sequenceは続きます。

ただ、Global Challengeを始めとするNemesisとの様々な戦いの末、彼らの正体が明らかになってきました。

そう、実はNemesisは研究者たちだったのです!例えばCourierは実はHank Johnsonだった。。。。

Nemesis Sequenceは、ミュンヘンでの開催を予定していたRequiem Anomalyが開催できるようになり次第、再開されます。(時期はまだ未定です)

ストーリーについて詳しく書くとそれだけでものすごく長くなってしまうので、さらりと流しましたが、もっと知りたいという方はMailEaterさんによる【改訂版】イングレス・ストーリーの世界構造【基礎知識】を一読することをおすすめいたします。

2020年はアノマリーや Mission Dayのようなイベントを開催することが難しい一年でした。ファーストサタデーはオンライン開催の「バーチャルファーストサタデー」へ。アノマリー・Hexathlon・NL1331Xなど多くのイベントが中止になりました。

バーチャルファーストサタデー第一回にはHank Johnsonからのメッセージビデオも届きました。

私も北は北海道から南は沖繩まで日本各地のVFSに参加させていただきました。また、バーチャルでなかったら参加できなかったであろうアフリカなどの海外のFSにも参加することができました。

皆さんの集合写真のクオリティが高すぎる。。。。!

青梅のFSも参加したのですが、しゃべったり動いたりするバーチャルキャラクター青梅ちゃんがすごい。木野陽さんがアドベントカレンダーに「バーチャル受肉をアテンドする」ということで記事を書かれています。

ベイルートでは爆発の被害者への寄付を呼びかけるFSが開催され、そこにも参加することができました。

ちなみに今年も年初は、まだファーストサタデーがリアルで開催されていました。

スポンサーの伊藤園さん・ソフトバンクさんへの愛がここでも。

ソフトバンクさんからの8周年おめでとうコメントも。

12月のFSは「Ingress Official Partner Appreciation Month」として、世界中のエージェントの皆さんが伊藤園さんとソフトバンクさんへの感謝の気持ちを表現していました。ありがとうございます!

ちなみに今回私は小笠原へダイビングに行きたい!と思ってFS小笠原に参加しました。

現在のような状況でもIngressを遊んでいただきやすくするため、ゲームに対する一時的な変更を様々加えました。

また、アプリ内イベントも様々な物を行いました。

2月に開催したDidact Field Challenge

10月に開催したハロウィンイベント

11月から12月にかけて開催したEOS Protocol

また、エージェントの皆さんによる様々な楽しい活動が続きました。

「エアアノマリー神戸」(実在しませんが盛り上がりました。楽しかった!)

ファミ通App: 『Ingress』エアアノマリー神戸とは何だったのか!?張本人と開発陣を交えた対談をマジでやってみた

非公式Ingressかるたが作られ、オンラインのIngressかるた大会が開催されました。川島・須賀と共に私も参加してきました。

「Folding@HOME」というコンピューティングパワーを提供してCovid-19と戦う人たちを支援するプロジェクトに、Ingressエージェントの皆さんが多数参加。私も微力ながら協力させていただいています。

お風呂でエージェントの勧誘広告。この発想はなかった!

「Red Faction」こと献血活動が日本全国のエージェントの皆さんによって続けられています。

今年もたくさんのエージェントの皆さんがご結婚されました。おめでとうございます。末永くお幸せに!

10月にENLによるスーパーノヴァ、RESによる巨大な多重CFを作るオペレーションが行われましたが、11月に行われた「オペレーショントリプティク」において多重CF234枚で日本記録更新だそうです。

オペレーショントリプティク SITREP 2020.11.15

様々なフィールドアートも作られました。

Covid-19への抵抗の意志と医療関係者への感謝を示すため行われた「疫病退散アマビエ作戦」。

はやぶさ2の帰還を祝してはやぶさの故郷相模原で作成されたフィールドアート「オカエリはやぶさ」。

焼失してしまった首里城をIngress内で再現しようというフィールドアート、そしてそれが更にIngressのMissionになりました。

残念ながら呉でのMission Dayはキャンセルとなってしまいましたが、エージェントの皆さんによる非公式イベント「呉元気ワクわくフェスティバル×Ingress」では豪雨災害による被災への復興支援のためのイベントが行われ、特別Missionが公開されたりswagがプレゼントされたりしました。

Ingressで、世界で初めてレベル8のポータルが作られたのは12/12/12で、スタンフォードにあるThe Gates of Hellというポータル。毎年この日になるとこのポータルに人が集まってレベル8にするそうなのですが、今年はCovid-19のため職員以外は入れなくなってしまった。そこで、世界中にあるロダンの「地獄の門」ポータルをレベル8にしようというのが「Operation The Gate(s) of Hell」。東京静岡パリフィラデルフィア。。。と各地で行われました。

「NIAの皆さんへの応援のお便り」もたくさん頂きました。ありがとうございました!

まだまだ書ききれていないことも多いのですが(追記するかも)本当に盛りだくさんの一年でした。エージェントの皆様、ありがとうございました!

Ingress & Wayfarer Advent Calendar 2020、13日はAslia Greenhillさん、15日はsig marlさんです!

。。。2021年始まったのでちょっと追記↓↓お年玉の受け取りをお忘れなく!

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Written by Fumi

Currently explorer. Ex-Niantic, ex-Google, ex-NTT, ex-Interscope, ex-Technorati and ex-Digital Garage.

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