2019年までのPokémon GO Festは公園を会場として、参加者はそこに来ないとプレイできないという形で運営してきましたが、2020年は社会状況に合わせ、「あなたのおうちにPokémon GO Festがやってくる!」という形に変更しました。
また、今までは会場のキャパシティに限度があったため、一人一日しか参加できないように設定していましたが、2020年は世界中が会場なので、内容を変えて二日間お楽しみいただけるようにしました。
ポケモンの生息地とグローバルチャレンジアリーナ
まずは1日目のコンテンツのご紹介から。
2019年までの、会場で行うGO Festでは、物理的なエリアごとにポケモンの生息地をわけてました。例えばこちらが2019年に横浜で開催した GO Festのマップ。エリア別に、みずタイプ、こおりタイプ、そらタイプのポケモン。。。。とわかれていました。
2020年は全世界での開催。地理的エリアで出現するポケモンを分けることができないので、一時間毎に出現するポケモンが変わるという形にしました。ほのおタイプ>みずタイプ>くさタイプ>バトル>友情。。。。という具合です。
そして、ゲーム内ではそのタイプに合わせた紙吹雪を舞い散らせることで、どのタイプの時間に入っているのかわかりやすくしました。
2019年までは、会場に行けなかった人たちも「グローバルチャレンジ」を通じて全世界で一体となってボーナスをアンロックしていきました。例えば2019年のグローバルチャレンジはこんな感じ。
2020年は世界中のみんながGO Festの参加者となったため、ゲーム内に「グローバルチャレンジアリーナ」を作り、みんなで一時間ごとにグローバルチャレンジに挑戦し、リワードをアンロックしていきました。また、世界中がつながっている今回のイベントの特性を活かし、同じ時間にほかのどんな都市が参加しているのかも見られるようにしました。公園と違ってほかのみんなと一緒にいることができないので、オンラインでフレンドがどんなスコアなのかも見られるようにしました。また、トレーナーの皆さんが #PokemonGOFest2020 のハッシュタグをつけてツイートしてくださった写真をピックアップしてアプリ内に掲載しました。
世界中のみんなが一緒にGO Festを楽しめるようなアリーナになるよう、いろいろな工夫をしていました。
GO Fest会場がGOロケット団に乗っ取られる
2日目はGOロケット団が襲ってきて、GO Fest会場がなんと乗っ取られてしまいました!
ポケストップが一斉にGOロケット団に占拠され、GOロケット団の気球がたくさん襲ってくるようになりました。また、紙吹雪もロケット団マークに変わり、GOロケット団を倒した時にもらえるほしのすなとふしぎなパーツが2倍になり、シャドウポケモンにやつあたりを忘れさせることができるようになりました。ちなみに「グローバルチャレンジアリーナ」と「バーチャルチームラウンジ」は、GOロケット団によって破壊されてしまいました。。。orz
シャドウポケモンのファイヤー、サンダー、フリーザーに加え、シャドウミュウツーが登場。そしてビクティニも。。。。!
スペシャルリサーチとビクティニ、ロトムの登場
Pokémon GO Festではいつもスペシャルリサーチが行われます。2019年は幻のポケモン「ジラーチ」の調査を行うスペシャルリサーチでした。
2020年は開催が二日間ということもあり、2つのスペシャルリサーチを行いました。
2020年は世界中が本当に大変な1年でしたが、どんな勝負にも勝てるという、幻の勝利ポケモン 「ビクティニ」がスペシャルリサーチの最後に登場しました。
そして GO スナップショットで撮影すると、「ウォッシュロトム」がフォトボムで写りこみ、捕まえることができました。
アンノーンの色違いが初めてポケモンGOに登場したのも今年のGO Festから。また、クイタランやハブネークなど、海外に行かないと捕まえられない地域限定ポケモンが捕まえられる機会だったのも好評でした。
レイド
GO Fest1日目のレイドでは伝説レイドバトルにグラードンとカイオーガが、2日目はディアルガ・パルキア・ギラティナが登場し、大変盛り上がりました。
また、大人気だったのが★2レイドバトルに登場していたフカマル。
リモートレイドと友達をレイドに招待することができる機能がローンチされていたため、海外のフレンドから「フカマルレイドやるときは招待してね!」とのチャットが多数届きました。
花火
両日、イベントの最後はゲーム内に花火があがりました。花火大会が中止されることも多かった今年ですが、楽しいイベントの最後に、ゲーム内で花火をお楽しみ頂けていればと思います。。。!
バーチャルチームラウンジ
日本のGO Fest会場は公園の広さに限りがあるので作らなかったのですが、海外の大きな公園で開催するときは、このようなチームラウンジを作ります。これは2019年のシカゴのときに撮影したものです。
また、会場にはNianticスタッフも参加しているので、参加者の皆さんと触れ合う機会もあったのですが、2020年はそれができないので、「バーチャルチームラウンジ」を作り、Niantic社員からのメッセージやYouTuberの皆さんのコンテンツ、トリビアクイズやアバターのファッションショー、プレゼントタイムなどの動画、そしてプリントアットホームキットなど、様々なコンテンツが見られるようにしました。
John Hankeからのご挨拶とGO Festの舞台裏、プリントアットホームキットのギフトの作り方の動画。
APACチームからのメッセージ
GOバトルリーグ開発の舞台裏
プリントアットホームキット
公園で開催していたGO Festでは、フォトスポットを作ったり、チームリーダーが立っていたり、ピカチュウのサンバイザーを配ったりしていましたが、おうちでのGO Festだとそのようなことができません。
こちらは2019年横浜でのフォトスポット。
そこで作ったのがプリントアットホームキットです。自分で印刷して、ポケモン達で窓を飾ったり、チームリーダーやウィロー博士、ギフトやモンスターボールを作って飾ったり、ピカチュウサンバイザーを自分で作ってかぶったりすることができるようにしました。
たくさんのトレーナーの皆さんがプリントアウトして、おうちを飾ってGO Fest当日を迎えてくださいました!
Tシャツとアバター、ステッカー
去年までは会場で販売していたPokémon GO FestのイベントTシャツですが、2020年はオンラインとポケモンセンターで販売し、ゲーム内にはそのアバターアイテムが登場。そしてピカチュウサンバイザーをかぶったポケモンたちがゲーム内にも登場。また、GO Festの特別ゲーム内ステッカーも登場しました。
プレスキット
リアルでイベントを行うときには、プレスの皆さんが会場にいらして、我々も取材を受けてお話させて頂いて記事を書いていただくのですが、オンラインだとプレスルームがない。そこで世界中のプレスの皆さんに送られたのがこちらのプレスキットです。
NianticやPokémon GO Fest 2020など、様々なステッカーが貼られた謎の箱。
あけると、プレスバッジを含むたくさんのアイテムが。。。!プレスの皆さんも大変喜んでくださいました。。。!
集合写真
会場に集まるイベントでは、集合写真を撮影することもありました。こちらは2019年のドルトムントでの集合写真。
世界中で開催する2020年に同じものは撮影できない。そこで、皆さんが #PokemonGOFest2020 のハッシュタグをつけて投稿してくださったたくさんの写真を使って、こんな集合写真を作りました。
コマーシャル
日本とアメリカで、それぞれコマーシャルを制作しました。舞台裏も含め、こちらのブログにもまとめました。
日本のCM「地球まるごとお祭りに」
アメリカのCM “Look Closer”
ウィークリーチャレンジ
GO Festでどんなポケモンが会場に出現するかは、実は開催前3週間の「ウィークリーチャレンジ」の結果にかかっていました。「達成すれば、こんなポケモンが当日出るようになります!」というチャレンジを3週間に渡って開催し、GO Fest前から盛り上がっていきました。
そしてトレーナーの皆さんは見事3週間とも達成し、様々なポケモンが当日、登場しました!
ウルトラアンロック
毎年恒例ですが、「Pokémon GO Fest」の結果によって、GO Festの後に発生する「ウルトラアンロック」のボーナスが変わります。GO Fest当日が終わっても、お楽しみは続くのです :)
2020年は、冒頭に紹介したGO Fest1日目の「グローバルチャレンジアリーナ」で合計32個のチャレンジが登場し、8個達成するごとに「ウルトラアンロック」におけるボーナスが1週間ずつ、最大で3週間アンロックされるという仕組みになっていました。
1週目は「ドラゴンウィーク 」、2週目は「謎の存在ウィーク」、3週目は「イッシュウィーク」で、結果としてはすべてのボーナスがアンロックされました。
たくさんのご参加、ありがとうございました。
こちらのまとめブログにも掲載していますが、2020年のPokémon GO Festでは、数百万人のトレーナーの皆さんにご参加いただき、約10億匹のポケモンをつかまえ、5500万回以上GOロケット団を倒し、5500万個のギフトを送り、平均15キロ歩きました。
Pokémon GO Fest開催前に、チケットの売上のうち、500万ドルを最低額として寄付するとお約束していました。 寄付の半分は、より多様性のある世界を代表するコンテンツを創出し続けることを目標として、黒人のゲーム・ARクリエイターチームによる新しいNiantic プラットフォームを利用したプロジェクトへの資金として提供。残りの半分は地域社会の再建を支援している米国のNPO団体に寄付。
イベント後、こちらを再度検討の上、チケットの売上総額に基づき、寄付額を1000万ドル以上に増額しました。
どんな団体に寄付されたのかについては、こちらのブログにまとめてあります。