先週、NoMapsの東京ミートアップに参加してきました。
NoMapsとは:
NoMapsは、北海道を舞台に、新しい価値を生み出す大きな枠組み。
クリエイティブな発想や技術によって、次の社会・未来を創ろうとする人たちのための交流の場(コンベンション)です。
NoMapsは、未来に向けて切磋琢磨する人たちが集い、アイデアを広げ、気づきを共有しながら、新たな領域を切り拓くための出会いと発見が溢れる場を目指しています。
2016年からスタートしたNoMapsは、5つのミッションを掲げ、民間企業・官公庁・教育機関などが連携する「ALL HOKKAIDO体制」で運営しています。
MISSION
クリエイティブ産業の活性化と他産業への波及
創業支援・新産業の創造・投資の促進
クリエイティブな市民文化の醸成
札幌・北海道の国際的知名度・魅力の向上
「世界屈指のイノベーティブなまちSAPPORO」の実現
このNoMapsを作り、委員長を務めるのが初音ミクで有名なクリプトン・フューチャー・メディアの社長である伊藤 博之さん。せっかくなので久々にツーショットを頂きました :)
写真撮影の時だけマスクを外してますiSummit2008
伊藤さんとの出会いはもう15年前、2007年にさかのぼります。私は2008年7月に札幌で開催予定のiCommons Summit Sapporo(略してiSummit)の企画・運営をやっていたのですが、その準備のため、前年から札幌を訪れ、札幌の面白い会社をたくさん訪問しており、そのうちの一つがクリプトン・フューチャー・メディアさんでした。当時はまだ会社も小さくマンションの一室で経営されており、靴を脱いでスリッパに履き替えてオフィスにお邪魔したことや、伊藤さんはじめ皆さんと何時間もミクやニコニコ動画、コミケや同人カルチャーなどについて語り合ったのを思い出します。
当時、あまりに伊藤さんやミクの話が面白いけど海外ゲスト達が多分知らないだろうな、会わずに日本を去ったらもったいないなということで「iSummitで日本に来たら、ぜひ伊藤さんに会って帰りましょう!」というブログを書いてました。
People you should meet at iSummit2008- Hiroyuki Itoh
札幌の素晴らしいところは、民間の人にしても、自治体の人にしても、「世界初なんですけど大丈夫ですか」「アジア初の企画を札幌でやりたいんですけど」と難しめの案件を持っていくと、「いいですね!」と目を輝かせてくださること。「前例は?」とか「初めてはちょっと。。。」という人も世の中にはたくさんいる中、さすが開拓者精神にあふれる札幌だなあといつも好ましく、ありがたくご一緒させていただいています。
例えば、2008年のiSummitはアジア初開催。iSummitというのは、クリエイティブ・コモンズおよびフリーカルチャーの普及、デジタル時代のオープンな情報共有のあり方について、芸術・著作権・IT・経済・教育等、さまざまな分野の有識者が世界中から集まり議論するカンファレンスで、弁護士(著作権なので)はいるわ、教育者(教育マテリアルをオープンにして、世界中で高レベルの教育ができるようにしようという取り組みをやっていたため)はいるわ、ミュージシャンやアーチスト(音楽やアート作品をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開し、もっと見られるように、あるいはリミックスができるようにしようという取り組みをやっていたため)はいるわ、参加者の多様さがハンパないものでした。スピーチを中心としたカンファレンスもあれば、コンサートもあれば、アート展示もあり、コンテンツも盛りだくさん。
このイベントに札幌市が共催で入ってくださることになったのですが、見たこともないイベントはなかなかどういう物なのかわかりづらいだろうと思い、「2007年のサミットを見るためにドブロブニクに行きませんか」と説得にいくつもりでした。(iSummitは2005年にボストン、2006年ブラジルのリオ、2007年クロアチアのドブロブニクを経て、2008年7月28日〜8月1日に札幌で開催しました。)ところが「ドブロブニク行きませんか」と言ったら「いきましょう。ブースとか出した方がいいですよね?ほら、次は札幌開催だから来てねってことで観光案内のパンフとかもさしあげて。。。」と行くことありきで、行ったときに何をやるかの議論で盛り上がりました。爆速。普通の自治体だったら「ドブロブニクに行きませんか」と言った時点で旅費が予算が承認がとか、そもそもドブロブニクってどこですかから始まると思うのですが、そういうところが全然ない、というか既に調整が済んでいる。iSummit2008は札幌市さんの多大なるご協力のもと、大成功で終わることができたのでした。札幌市役所の皆さん、本当にありがとうございました!