このブログ記事はIngress Advent Calendar 2022の12/18分です。
Ingress 10周年!
ロサンゼルスと横浜でそれぞれリアルアノマリーが久々に行われたので、せっかくなので両方行ってきちゃいました :)
2022/12/10 横浜:
2022/11/12 ロサンゼルス:
10年の振り返り
せっかくなので10年を振り返ってみたいと思います。
2012年11月16日。Ingressを始めたのは、この日だったようです。当時はGoogleで働いていて、Nianticチームの同僚に beta に招待してもらって遊び始めました。突然呼び出されてアノマリーができる前のアノマリー的な何かに突入させられたこともありました(笑)
2013年3月。サンフランシスコのAlchemyというバーで開催されたIngress公式 meetupに参加してみたら、両ファクションの人たちが集まって飲んでいるだけのイベントだったのですが、顔が見えるのいいなと。
というのも、実はIngressが始まった最初の頃は、東京のRESとENLの仲がすこぶる悪かったのです。まだアノマリーやMission Dayなどのイベントもなかったので、顔も知らない・会ったことがない敵の人達が自分の作り上げたものをガンガン壊していくという状況なので、当たり前といえば当たり前。
そこで、日本に帰国してからRESとENLのエージェントの皆さんにお声がけして、新宿でIngress cross faction meetupを開催しました。同じゲームを楽しんでいる者同士、日本でも仲良くできないかなと。meetupでは、バトルした後クロスファクションでフィールドアートを描いたり、飲みに行ったり、帰り道で駅までドンパチして、なんだ相手方はこんな人達だったのね、とみんな仲良くなれました :)
また、MasaさんがNianticチームにジョインしたのですが、日本人がたった一人だったので、朝から深夜はGoogleのdeveloper relationsの本業の仕事を、深夜はIngressの翻訳の手伝いをボランティアで手伝ったりしていました。
この頃はGoogle Crisis Responseチームの一員として東日本大震災の復興支援の活動もしていたので、「人を動かすのが得意なIngressのイベントを東北でやったら、復興支援をしたいけどきっかけがないエージェントにとって良い機会にもなるし、東北の人にとってもありがたいのでは」という話をMasaさんとしたのもこの頃です。
2014年5月。東北復興支援のための石巻Ingress Meetup & アノマリーの開催が決まり、アメリカから手伝いに行きました。緑のバスはMasaさんが担当、青のバスは私の担当。あと、青いEL wireを買ってきて手縫いでジャケットに縫い付けて夜になると青く光る人になっていました。
2012年から2018年までアメリカに住んでいたので、その頃のアノマリーはサンフランシスコとかオークランドなど、アメリカの物に時々参加してました。
2018年2月にNianticに入社し、最初に企画・運営したIngressのイベントが4月に福岡で開催したXM Festival。
入社したばかりなのに「Ingressが新しいユニバースに移ります」とか言われて、え!新しいユニバースって何???え!それを今回、福岡で発表しちゃうの?とかなりビビった覚えがあります。雹が降ったりと大変でしたが無事成功できてよかったです。。。
次に企画・運営したのが2018年6月のAgent Olympiad 2018。真夜中の富士急ハイランドを貸し切り、各陣営から同じ人数で選ばれた精鋭30名のエージェントがガチンコバトルするという過酷なイベント。このイベントは当時Dwangoにいらっしゃった高桑さんと、設計をしてくれたRazaのおかげで成功に導くことができました。ありがとうございました。。。!前年に参加した皆さんとpost mortemを行い、その結果「応援団」が設立されて手伝っていただいたのも感慨深かったです。
深夜の真っ暗で無人な富士急ハイランドで、Chiakiさんと二人で震えながらdead dropを仕込んだのも思い出されます。深夜の戦慄迷宮も機関車トーマスも怖いということを知っている一般人は少ないと思います (^^;;
富士急さんにはその後も年末のIngressアニメのコラボイベントでお世話になりました。青い食べ物って難しいんですよね。。。
2018年7月の札幌アノマリーと2019年3月の東京アノマリーも企画・運営しました。どちらも会場がなくて本当に苦労し、札幌は札幌市役所さんのお力添えで開催できることになり、Darsana Prime Tokyo はかつて Darsana Tokyo を開催した渋谷のベルサールにキャンセル待ちをかけていたら、奇跡が起きて使えることになり、Darsana to Darsanaなドラマティックな展開になったのもよい思い出です。
2018年7月 札幌:
2019年3月 東京:
アジア各地のアノマリーも香港やバンコクなど、あちこち手伝いに行きました。写真は台湾の高雄。
また、エージェントの皆さん主催のMission DayやIngress First Saturdayにも郡山や千葉ニュータウンなど、各地で参加させていただきました。写真は武蔵嵐山。
Techthulu
さて、タイトルにも入れているTechthuluですが、実は先日Ingressチームと一緒に東京にあるエージェントの皆さんのたまり場 Quint Arrowを訪れてポータル化し、そのポータルにTechthuluを仕込んでまいりました :)
Techthuluとは、Raspberry Piベースのデバイスで、Ingressのポータルの状況(どちらのファクションかとか、レゾネータの状態とか、攻撃されているとか)を出力できます。
日本語字幕も入れてあるので、まずはこちらの動画をどうぞ。
このTechthuluですが、東日本は東京の Quint Arrow、西日本では大阪のNomson Curry というエージェントのたまり場に設置されています。
なお、動画の中でも説明していますが、今はこのようにLEDのストリップにつながっていますが、これは完成形ではありません。このTechthuluをハックして、素敵なアートプロジェクトをエージェントの皆さんが作ってくれればと考えています。
実はこのTechthulu、2018年に開催したCamp Navarroで色々なプロジェクトに使われています。私も参加していくつか動画を撮ってきたのでご紹介します。
LED+音声+煙。真ん中の大きいオブジェクトがファクションを表し、周りの小さいオブジェクトがそれぞれのレゾネータ。攻撃されると煙が出ます。
大きくファクションを見せて、小さくレゾを見せるというのは割とスタンダードな感じ。
LEDがたくさんあって色々な画像を表示できるバージョン。
地球儀バージョン。
きのこバージョン。
音声バージョン。ポータルがキャプチャーされると、どのファクションのどのエージェントがキャプチャーしたのかを音声で教えてくれる。レゾをさすと、「ありがとう!」と喜ぶw
触ると光るハープのような巨大音楽アート。
また、NL-1331Xにも実はTechthuluが使われています。
NL1331のポータルがどちらのファクションかで色が変わり、車の上部にある紫のLEDがレゾネータの状態、攻撃されると赤くなって攻撃音声が出ます。
Ingressエージェントの素晴らしいところはクリエイティブなところで、様々なswagやbio cardでもいつも感心しています。ぜひTechthuluも素敵なアートに変身させてあげてください :)