新年あけましておめでとうございます!

Fumi
14 min readJan 4, 2021

--

2021年、あけましておめでとうございます!

Ingressチームからお年玉も届いてます!

お正月に、改めて2020年を振り返ってみたいと思います。

2018年にNianticに入社して、圧倒的な人手不足で24時間365日仕事をしていたので、2019年は採用活動に力を入れてチームメンバーを増やし、2020年はチームの強化とマネジメントに力を入れるようになりました。なお、新たにもうひとり、東京のマーケティングチームでメンバーを募集することになりました。よい方がいらしたら、ぜひご応募もしくはご推薦をお願いします!詳細はこちらから。

新たな社会状況とNiantic

Nianticという会社は、「Adventures on foot with others(共に歩いて冒険しよう)」をミッションとし、Exploration/Exercise/Real-world Social身の回りの世界を探検しよう・歩こう・現実世界で人と触れ合おう)をキーワードとしています。2020年は日本でも緊急事態宣言が発令されたり、国によってはロックダウンも起こる中、このミッションを保ちつつプレイヤーの皆さんにこの状況でもお楽しみいただけるよう、ゲームに非常に多くの変更を加えてきました

  • Exercise:「いつでも冒険モード」を、ご自宅でお掃除をしたり、ルームランナーを利用したときなどの、屋内での歩数も反映されるよう改善しました。
  • Social : 実際に出会うことができなくてもお友達やご家族とつながりを保ち続けられるよう、ゲーム内のソーシャル機能を強化しました。
  • Exploration: お気に入りの場所に実際に行けるようになるまで、バーチャルに色々な場所を訪れることができるようにしました。
  • Events: ご自宅からでも楽しめる、新しいカタチでのPokémon GO Festや、バーチャルファーストサタデーなどを行いました。

ゲームごとにも、様々な機能をローンチしたり、変更を加えたりしています。

●ポケモンGOでは、ジムに行かなくても近くのレイドバトルに参加できる「リモートレイドパス」をリリースしたり、レイドバトルにフレンドを招待できるようにしたり、ポケストップに行かなくても毎日1つフィールドリサーチのタスクを受け取ることができるようにしたり、ギフトが少なくなると相棒ポケモンがギフトを持ってきてくれるようにしたり、家で「おこう」をたいて遊べるように「おこう」を半額にして効果時間を2倍にしたり、外に出なくても遊べる「GOバトルリーグ」を無料で参戦可能にしたり、報酬に伝説のポケモンを登場させたり、ポケストップに登場していたGOロケット団が気球に乗ってあなたのおうちにやってくるようにしたり。

●Ingressでは、ポータルに行かなくてもハックができる「Dronenet(ドローンネット)」をリリースしたり、複数のポータルを訪れる必要性を減らすため、バーンアウトまでの回数を増やしたり、クールダウンの時間を短縮したり、L7、L8のレゾネーターを2つずつデプロイできるようにしたり、ソジャーナーメダルを獲得する為の条件に「リチャージ」を追加したりしました。

●ハリー・ポッター : 魔法同盟では、ホグワーツ城の砦に一瞬で運んでくれる「夜の騎士バス」をリリースしたり、ゲーム内でポーションを手に入れやすく、そしてファウンダブルを家からでも見つけやすくなるように変更しています。

これらの変更は、社会状況やユーザーの皆さんのフィードバックを聞きながら、追加・変更・廃止を常に続けています。詳細は各ゲームのブログ(ポケモンGOハリー・ポッター:魔法同盟)やフォーラム(Ingress)、Nianticブログなどをご覧いただければと思います。

Pokémon GO 4周年!

ポケモンGOについては長くなるので「2020年の #ポケモンGO」というまとめ記事を書きました。

祝4周年!5周年を目指して引き続きがんばります。

今までは公園等の会場で開催していた「Pokémon GO Fest」ですが、2020年は社会状況にあわせ、「あなたのおうちにPokémon GO Festがやってくる」「地球まるごとお祭りに」ということで、世界中どこでも参加できるようにし、たくさんの方に楽しんで頂くことができました。2020年のGO Festについては、こちらのブログにまとめ、CMについてもこちらにまとめました。

一時間ごとにポケモンの生息地が変わったり、GOロケット団にGO Fest会場が乗っ取られたり、ビクティニやロトム、色違いのアンノーンが初登場したり、レイドや花火で盛り上がったり。

メガシンカ」をリリースしました。

GO Beyondアップデートという大きなアップデートを行い、レベル上限が50なり、現実世界で春、夏、秋、冬と季節が移り変わるのに連動して、ポケモンGOの中でも季節(シーズン)が移り変わるようになり、カロス地方で発見されたポケモンが登場しました。

「GOバトルリーグ」をリリースし、プレリーグを経て3月にシーズン1が開始され、12月にはついにシーズン6まで来ました。リーダーボードローンチしました。

1月に、東京都主催の「東京eスポーツフェスタ」で「ポケモン GO ゲット&バトルトーナメント」というイベントを開催しました。優勝のMasanari34さん、準優勝のMrYUFUINさん、アメリカから駆けつけてくれたMichael, Mattと5人で記念写真。1月はこんなこともできたんですね。。。

11月に、新しい形式のイベント「Pokémon GO City Spotlight 」を台湾の台南、ニュージーランドのオークランド、韓国の釜山で開催しました。

地域を支える多くのお店が困難に直面している中、Niantic も少しでもお役に立ちたいと考え、トレーナーの皆さんが地域のお店を推薦し、選ばれたお店の中から1000店に、1年間無料でポケモンGOにポケストップもしくはジムとして登場する機会をご提供する「Niantic お店応援プログラム 〜お気に入りのお店をゲームに登場させて応援しよう〜」をローンチしました。

Niantic お店応援プログラム 〜お気に入りのお店をゲームに登場させよう!〜 日本でもポケストップ・ジムがゲームに登場!

Ingress 8周年!

Ingressも、「2020年のIngress」というまとめ記事を書きました。

祝8年目!9年を目指して引き続きがんばります。

30分間普段より多くのAPを獲得できる新しいアイテム「APEX(Access Point exploit)」をローンチしました。

陣営間で戦うバトルを主催することができる新しいアイテム Battle Beacon」をローンチしました。

XM、アイテム、所定の距離を歩くことでチャージされたエネルギーの3つを組み合わせてVery Rareのアイテムを作り出すことができる、新しいアイテムKinetic Capsule」をローンチしました。

Tessellation」が、最終スコア: NEM 060 ENL 162 RES 195にて、レジスタンスの勝利で終結しました。Tessellationのスレッドはこちら

リアルイベントが開催できない中、エージェントの皆さんによるたくさんの数のバーチャルファーストサタデイが世界中で毎月、開催されました。

ハリー・ポッター:魔法同盟 1周年!

祝1周年!2周年を目指して引き続きがんばります。

機密保持法特別部隊訓練 」をローンチし、「フィールドガイド」、「魔法省マニュアル」、「闇の魔術に対する防衛術の本」という3種類の新しい資源が登場しました。スキルツリー形式のレッスンを通じて、新しい魔法の力を学べます。

機密保持法特別部隊訓練のフィールドガイド

ボス」をローンチしました。「恐れられしボス」と「死に至るボス」があり、新しいアイテム「食べられる闇の印」も登場しました。スリザリンのバジリスク、フェンリール・グレイバック、ドラコ・マルフォイ、ベラトリックス・レストレンジのような、魔法界で広く知られている悪人や生物たちと戦うことになります。

光り輝くもののイベント魔法使いの週末スポットライトイベントコミュニティ・デイドラゴンウィークなど、様々なゲーム内イベントを行いました。

Catan World Explorersの β テスト開始

一部の国で、Catan World Explorersの β テストを開始しました。

Punchdrunkとのパートナーシップアナウンス

2020年には、イマーシブなシアターとクリエイター分野の先駆者であり、世界各地で話題になった『Sleep No More』のクリエイターでもあるPunchdrunk社とのパートナーシップを発表しました。

The Niantic Real World Platform

ここまでゲームの話ばかりしてきましたが、Nianticは実はゲーム会社ではありません。

CEOの John Hanke はこう語ります。『Nianticの目的は単に「楽しいゲームを作ること」ではありません。ARの世界を他の人々と共有することで、人やものに出会い、発見できる機会ができると考え、これを実現するためにゲームを開発・提供しています。AR技術はまだ新しい分野ですが、ゲームを始め、さまざまな分野でARが使われていくことにより、より成熟した技術となり、私たちの将来の生活をもっともっと便利で楽しくしてくれるものになると信じています。』

地図から始まり、ゲームでの体験を通じて人を動かし、様々な思い出を作り、AR体験を広げていく。今後そのAR体験は、正確で最新の3Dマップが存在することで、更にリッチな物になっていくでしょう。現実世界でポケモンの生息地に足を踏み入れる体験ができたり、空飛ぶドラゴンが目の前の建物にバサッと着地する様子を見ることができたり、お気に入りのキャラクターと秘密の裏路地を歩いてみたり、友達が残していったメモを発見したりすることができるかもしれません

プレイヤーの皆さんと一緒にその3Dマップやそれを使ったARの未来を作っていくため、Ingressでは「Portal Scan」、「Scoutメダル」、「Scout Controllerメダル」、「Volatile Scout Controller Portal (VSCP)」、ポケモンGOでは「ポケストップスキャン」とARマッピングタスク」をローンチしました。

こんなカタチで3Dマップを作っていきます。

3月には3D空間マッピングの6D.aiを買収しました。

使える地面はどこか、物がどこにあるのかを理解する。

理解した上で、物を避けながら動くことができる

対象物だけではなく、周りの環境まで含めて理解していく。

これらの技術は、Nianticのゲームに組み込まれることで、プレイヤーの皆さんのゲーム体験を楽しくすることに役立つほか、AR技術を使ったゲームやサービスを作りたいと考えている開発者の皆さんにも使えるようになっていきます。

先日、Niantic AR開発者向けキット(ARDK)についてブログにまとめました。2021年には、より多くの開発者の皆さんがARDKを使って素晴らしいアプリやサービスを作ってくださったらいいなあ、と楽しみにしています。

Niantic Planet-Scale AR Alliance

NianticはARプラットフォームを作っていますが、すばらしいAR体験を実現するためには、コンテンツ、高性能なデバイス、ネットワーク、そしてそれらをつなぐことも必要になります。そこで、5GでのAR体験のありかたを定義・推進することを目的に協力する「Niantic Planet-Scale AR Alliance (ナイアンティック プラネットスケールARアライアンス)」をスタートしました。

SoftBank、Deutsche Telekom、EE、Globe Telecom、Orange、SK Telecom、TELUS、Verizon の各社が最初のメンバーとして参加しています。今後、スマートフォンやARウェアラブル業界のワイヤレスキャリア、デバイスメーカー、その他モバイルエコシステム企業にもご参加頂きたいと考えています。詳細については、https://5g.nianticlabs.com をご覧ください。

モバイルエコシステムの様々なパートナーの皆さんと密接に協力することで、新しくて高度な技術を使ったARコンテンツを、低遅延で信頼性高いモバイルブロードバンド、ネットワークスライシング、エッジコンピューティングなどの5G機能と組み合わせることができます。

社会と共に

2020年は新型コロナウィルス、オリンピック・パラリンピックの延期、アメリカ大統領選挙、Black Lives Matterの抗議活動。。。と本当に様々なことが世界中で起きました。

個人ブログの方にも「I Can’t Breathe事件」や「#BlackLivesMatter」等のブログ記事を書いてきましたが、Nianticも「Taking action」ということで白人至上主義、人種差別、警察の残虐行為等の事態を重く受け止め、GO Fest 2020のチケットの売上から1000万ドル以上寄付したり、Marsha P. Johnson Institute に10万ドルを寄付したり、多様性のあるテクノロジー業界を作ることを目的に教育の機会を提供する組織「 Treehouse」から5人のUX/デザイナーと5人のQAアナリストを受け入れて実習を提供したり、様々な活動を行っています。

また、LGBTQ+ の方々への差別是正に力を入れている「認定NPO法人 虹色ダイバーシティ」さんの活動を支援することを目的に、寄付を行いました

市民と政府行政がこれからの公共のあり方を共に考え、共に作り続けるためにテクノロジーとクリエイティブを活用し協働していく「一般社団法人Code for Japan」 さんを支援し、Code for Japan Summit寄付を行いました

Voxによる2020年のまとめ動画。

Googleによる2020年のまとめ動画。

さて、2021年。素晴らしい一年になりますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

== archive ==

2020年のあけおめポスト

2014年のあけおめポスト
2013年のあけおめポスト
2012年のあけおめポスト
2011年のあけおめポスト

--

--

Fumi
Fumi

Written by Fumi

Currently explorer. Ex-Niantic, ex-Google, ex-NTT, ex-Interscope, ex-Technorati and ex-Digital Garage.

No responses yet